こんにちは、まろです。
囲碁のプロ棋士「一力遼」さんが、「情熱大陸 ハタチの情熱」で特集される事になりました。
一力遼さんは、20歳にして現役大学生にしてプロ棋士(囲碁)という経歴の持ち主。
その驚異的な記憶力を武器に「勝利」を積み重ねて、今やあの天才棋士「井山裕太七冠」をも脅かす存在に成長しています。
多くの棋士が中学~高校から棋界に入る際に高校、あるいは大学に進学せずに棋士としての人生を歩んで行きます。
そんな棋士たちの中、一力遼さんは、高校、大学と進学して、なおかつ「トップ棋士」としても存在感を見せつけて注目されています。
学業と棋士生活のとのはざまでの揺れる想いや、タイトルを狙う確固たる意志。
そういった部分が「情熱大陸 ハタチの情熱」で特集されるそうです。
これはぜひ観ておきたいですよね。
その前に予備知識として、一力遼さんのプロフィールや経歴など、ざっと紹介していきたいと思います。
一力遼さんの熱い想いが、あなたに少しでも伝わりますように!
それではいきます。
「一力遼」は河北新報社のご子息なの?
河北新報(かほくしんぽう)は、宮城県仙台市に本社を置く河北新報社が発行する日刊新聞で、東北地方のブロック紙として扱われることもあるが、事実上宮城県紙。
販売部数(日本ABC協会調査)は朝刊45万4519部、夕刊5万2144部(2016年1-6月平均)
(“早稲田ウィークリー”より引用)
いきなり宮城県の地元紙「河北新報」の説明から入りましたが、この日刊紙を販売・運営しているのが「株式会社 河北新報社」です。
創業1897年(明治30年)の老舗です。
そして代表者を見てみると、「代表者 一力雅彦」とあります。
え? 「一力(いちりき姓)」自体珍しいのに、これは宮城県でよくある苗字なの!?
とかいろいろ考えてしまいますよね。
「一力姓」が多いかは不明ですが、調べたところ、やはり棋士「一力遼」は河北新聞社の代表「一力雅彦」の子孫、いや息子ということが分かりました。
お、御曹司なんですね。
一人っ子の為、いずれは会社を継ぐようにと父親である雅彦氏からは言われているようです。
しかし、棋士として大成出来る可能性もあるので、どうするかはまだ本人にも、ご両親にも分からないでしょうね。
悩みますよね、実際。
大企業を継ぐのか、自分の才能を信じてやりたい事をやるか。
これは、一力遼さんだけでなく、就職活動や人生の分岐点で誰もがぶつかる問題ですよね。
まあ、「大企業を継ぐ」は稀な例ですが。
個人的には棋士「一力遼」を応援していきたいですね。
囲碁を指している時の一力遼さんの気迫や棋風ってとてもまっすぐで、見ていてすごく気持ちが良いというか好感が持てますから。
こんなエピソードがあります。
一力遼さんの碁の師匠である宋 光復九段のもとへ一力遼さんのご両親が訪ねて来られた時の事です。
父である一力雅彦氏が宋さんに尋ねました。
「会社とプロ棋士、兼任できますか」と。
驚いて日本棋院の規則を確かめて、「一応できます」と宋さんが答えました。
一力雅彦氏は、「それならいいです」と答え、それ以上何も言わなかったという。
息子である一力遼さんは、それから本格的に囲碁を学ぶため、小5になる春、母と東京へ引っ越してきたそうです。
これで囲碁の道を歩むことを許されたのでしょうね。(笑)
もし、この時、規約に「兼任は出来ない」と書いてあったなら、プロ囲碁棋士「一力遼」は誕生していなかったのではないでしょうか。
一力雅彦氏と一力遼さん、当人達にとっては真剣な事とはいえ、一歩外から見ているとなんだか心がくすぐられるエピソードになりますよね。
会社経営とプロ棋士の兼任、どちらも大変な道ですが、一力遼さんはどの道を歩いて行くのでしょうか。
あなたはどう思いますか?
「一力遼」の身長・高校・大学・プロフィール
[su_box title=”一力遼のプロフィール” box_color=”#0d3cd1″ title_color=”#ffffff”]
- 名前: 一力遼 (いちりき りょう)
- 生年月日: 1997年6月10日
- 年齢: 20歳
- 出身地: 宮城県仙台市青葉区
- 身長: 約184cm
- 出身高校: 東京都立白鴎高校
- 大学: 早稲田大学
- 職業: 囲碁棋士
- 所属: 日本棋院東京本院
- 師匠: 宋 光復九段
- 段位: 八段
- タイトル数: 5
- タイトル/称号: 若鯉
[/su_box]
「身長」は?
一力亮さんの身長は約184cm。
かなりの長身です。
細身ですし、スタイルが良いので対局時のスーツ姿もとてもスマートでよく似合っていますよね。
身長160cm台の僕には羨ましい限りです。
高校・大学はどこ?
高校は東京都立白鴎高等学校を卒業していますね。
ちなみに、中学校は白鷗高校の附属中学校を卒業しています。
自由な校風が合っていたのでしょうか。
大学はもうご存知ですよね。
東京の早稲田大学に在籍しています。
学部は社会科学部。
「早稲田ウイークリー」という早稲田大学内の広報誌にコメントを記載しています。
沢山いる早稲田大生の中でも注目されているのがよくわかりますね。
内容は後で紹介させてもらいますね。
それにしても、どんな事を勉強して、囲碁に、将来の経営にいかすのでしょうか。
本当に将来がたのしみです。
「早稲田ウィークリー」に掲載!
以下は早稲田大学の広報誌に掲載された一力遼さんのコメントです。
引用しますね。
“ーーなぜ早稲田大学に進学したのですか?”
プロの囲碁棋士になってから大学に入学する人は珍しいのですが、私は大学に行くことが棋士生活にプラスになると考え、自己推薦で進学しました。
多様性がある早稲田大学は総合的にみて、自分に合っていると感じていました。
囲碁界にいると同年代と接する機会がなかなかないので、本当に予想していた通りの個性的な学生がたくさんいる大学で楽しんでいます。
「大学で学び、さまざまな人と交流することで、価値観を広げたい」
(“早稲田ウィークリー”より引用)
年上の人と接することが多い囲碁界と違って、大学は一力遼さんと同世代との会話や環境を楽しめる。
そのことが碁を打つ事にプラスになると迷わず“文碁両道”の道を決めた一力遼さん。
学部は、政治やメディア論など幅広い領域を対象にした社会科学部を専攻、囲碁以外からの情報を刺激にしようとしているのでしょうね。
20歳とはいえ、やはりトッププロ、やはり考え方が「大人」ですね。
僕の方がかなり年上ですが、この姿勢は見習っていきたいですね。
“ーー囲碁と学業の両立を目指して入学されました。どのような大学生活を送っていますか。”
社会科学部は社会科学全般について多角的に学べる学部で、特に統計などの数字が絡む分野の授業が好きです。
囲碁に通じる部分もあると思います。
また、経営や経済にも興味があるので、より深く学んでいきたいと思います。
基本的に囲碁中心の生活で、市ヶ谷駅近くにある公益財団法人「日本棋院」の本院と早稲田キャンパスを行き来する毎日です。
キャンパス内を楽しむ時間があまりありませんが、2・3年生では時間的な余裕も生まれると思うので、“馬場歩き”とかもしてみたいですね。
(“早稲田ウィーク”より引用)
毎週木曜日は対局、その他の日も授業が終わると日本棋院に通って腕を磨く。
授業は週11コマ、一日5コマの日もあるとの事です。
これはなかなか大変ですね。
授業内容も難しいでしょうが、何より本業の「碁」で結果を出さないといけませんからね。
両立はとても大変でしょうが、一力遼さんはきっぱりと言い切っています。
「自分で決めた道なので」と。
めちゃくちゃ格好良いですね
“――最多勝をとった2016年、印象に残った対局や出来事はありますか。”
韓国で行われた「農心辛ラーメン杯 世界囲碁最強戦」(9月)で、何度も世界一になっている韓国の李世乭(イ・セドル)九段に勝てた事が大きな自信になりました。
終始、難しい展開だったのですが最後に僅差で勝利しました。
そして初のタイトル戦となった「天元戦」(10月~12月)で、あこがれの井山裕太六冠に挑戦できました。
天元戦は五番勝負で三重県志摩市や北海道小樽市、福岡県宗像市など地方の旅館やホテルを巡って対局しました。
良い部屋に泊まれて食事もおいしい。
囲碁盤に向かってしまえばどこで対局しても同じなのですが、いざ対局するまでは普段対局している日本棋院本院とは雰囲気がだいぶ異なり、新鮮な体験ができました。
(“早稲田ウィークリー”より引用)
一力遼さんの棋風は、いわゆる「天才型」。
柔軟な発想と感覚に優れていて、「機」と見れば序盤からでも積極的に勝負を仕掛けていく。
また早打ちでもあり、世界的には主流となっている「早碁」にも強く、世界を相手に戦っても遜色ない。
長考型が多い日本勢は、早碁が得意な中国や韓国の国際戦では苦戦が多い中、、一力遼さんは国際試合でも結果を残しています。
これから世界に向けてどんどん力を伸ばしていく日本の希望となって欲しいですね。
「一力遼」の経歴
[su_box title=”経歴” box_color=”#0d3cd1″ title_color=”#ffffff”]
平成24年
第7回 広島アルミ杯若鯉戦準優勝
第9回 中野杯U20選手権優勝 (非公式戦)
平成25年
第4回 おかげ杯優勝
第8回 広島アルミ杯若鯉戦優勝 (公式戦初タイトル)
平成26年
第39期 棋聖戦リーグ入り
(16歳9ヵ月でのリーグ入りは史上最年少記録。規定により7段に昇段)
第1回 グロービス杯世界囲碁U-20優勝
第5回 おかげ杯優勝 (二連覇達成)
第39期 新人王戦優勝
平成27年
第62回 NHK杯準優勝
第1回 イベロジャパン杯優勝
平成28年
第7回 おかげ杯優勝
第25期 竜星戦で井山裕太棋聖を破りタイトル獲得
第11回 広島アルミ杯若鯉戦優勝
第42期 天元戦挑戦権獲得
平成29年
第64回 NHK杯準優勝
第43期 天元戦挑戦権獲得
第65期 王座戦挑戦権獲得
平成30年
第42期 棋聖戦挑戦権獲得
[/su_box]
受賞歴
[su_note note_color=”#66b9ff” text_color=”#fffff”]
平成25年
- 棋道賞新人賞
- 勝率第1位賞
平成26年
- 棋道賞国際賞
平成27年
- 棋道賞国際賞
平成28年
- 棋道賞最多勝利賞 47勝19敗
平成29年
- 棋道賞優秀棋士賞
[/su_note]
どうですか、この実績!
凄すぎませんか!?
井山裕太7冠を押さえて受賞している年もありますし、やはり次世代のエースとしての実績・キャリアは申し分ありませんね。
これからの活躍が本当に期待されます。
「一力遼」のこれから
やはり当面の目標、ライバルとしては打倒「井山裕太7冠」!
これは間違いありませんし、こうあるべきなのでしょう!
“ーー井山六冠と対局して何を感じましたか?”
井山六冠は囲碁界史上初の七冠達成者(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)で、日本の棋士の第一人者です。
体操の内村航平選手のような世界レベルの棋士です。
私にとっての大きな目標です。
対局は非常に難しい場面が多く、後悔した手もありましたが、勝ちきれなかったというのが現時点での差だと受け止めています。
私にもチャンスはあったのですが、そこを勝ちきるのが井山六冠はさすがで、強かったです。
(コメント時の2016年は、井山裕太のタイトルは「6冠」でした)
(“早稲田ウィークリー”より引用)
“ーー2017年3月にAI囲碁と対戦する「電聖戦」がありました。
AI囲碁に対してはどのような思いをお持ちですか?”
AI囲碁は今、トッププロと同じ実力になっています。
昨年「AlphaGo」(※1)が李九段に4勝1敗と勝ち越して衝撃を与えましたが、その新バージョンの「Master」は、世界のトップ相手に60連勝した別次元の強さです。
「電聖戦」(※2)のプログラムもトッププロと同じぐらいの実力です。
AIの感性は人間とは異なる部分があります。今までの常識では悪いとされていた打ち方であっさりと人間に勝ったりする。
プレッシャーもありますが、AIとの対戦ではそういう常識が通じない部分を吸収していきたいです。
AI囲碁の性能向上で、囲碁界全体が打ち方を考え直す時期に来ていると思っています。
※1)李世乭九段が2016年3月にAI囲碁プログラム「AlphaGo」と対戦して1勝4敗で負けたことは、コンピューターがハンディキャップなしでプロ囲碁棋士を破った初の出来事として世界的なニュースになった。
※2)2017年3月26日、第5回電聖戦で一力七段は日本製の「DeepZenGo」と中国製の「FineArt(絶芸)」と対戦したが、2連敗を喫した。
ニュースでも話題になっていましたね。
AIに世界のトッププロ棋士が連敗。
ちょっと寂しいニュースですが、まだまだ人間が負けたわけじゃありません。
AIも進化するでしょうが、人間も進化していきます。
一力遼さんには、ぜひ「AI相手に連勝!」という見出しで紙面を飾って欲しいです。
応援してます!
“ーー実際の対局でAI囲碁の影響を感じることはありますか?”
比較的若手に多いのですが、打ち方にAIの影響が現れている棋士もいます。
特に「Master」は全世界のプロ棋士が影響を受けているといっても過言ではありません。
(“早稲田ウィークリー”より引用)
若手の棋士にはもうAIの影響が出てきてるようですね。
これからは逆にどんどんAIの手法や戦術が人間に「逆輸入」されてくるのかもしれませんね。
それらを取り入れて、今度は人間がAIを上回って行けばいいだけの話。
簡単に言いましたが、とても難しいことですよね。
でも考え方はシンプルだし、AIの良いところは学んで力をつけていく。
それがきっと人間にもAIにとっても、進化をし続けていけるのではないでしょうか。
ちょっと話が脱線しました。
すみません。
まとめ
“ーー2017年はどのような年にしたいですか。”
2016年は47勝を挙げて初めての最多勝を取る事ができました。
勝ち星数は積み重ねでしか達成できないので、うれしかったですね。
大学にも通い始めて、多くのことが経験できた充実した1年でした。
そして2017年は、井山六冠からタイトルを奪取することが一つの目標です。
そして将来的には長く第一線で活躍できる棋士になりたいと思っています。
趙治勲名誉名人は60歳になりましたが、現在も若手棋士にたくさん勝って第一線で活躍しています。
また、将棋界には77歳で現役最年長の加藤一二三九段(早稲田大学出身)がいますが、囲碁界では96歳の杉内雅男九段が今も現役です。
私も年を重ねても長く活躍できる棋士になりたいです。
そのためにも早稲田大学で多様性を学び、多くの人と交流を深めていくことが、囲碁界でも実社会でも生きていく上で大切になると思っています。
(“早稲田ウィークリー”より引用)
自らを「おとなしい性格」と言う。はにかむ姿は控えめで礼儀正しい大学生だが、対局では一変する。鋭い目つき。
強くぶれのない攻め。
「気持ちの切り替えは得意。課題は集中力を途切れさせないこと」と冷静に分析する。
これが一力遼の「強み」だと思います。
国内でも世界でも、そしてAI相手でもこれから活躍を大きく期待できる棋士の一人です。
ぜひ注目です!
本日も最後までありがとうございました。
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僕が20歳の頃は・・・・。
比べないようにしようっと。
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=lRu2LfgfmU0″]
どうぞご覧くださいね。
本当にすごい若者たちです!
応援していきましょう!
良かったらご覧くださいね。
本日もありがとうございました。