こんにちは、まろです。
ちょっと聞いても良いですか?
あの・・・「見えない世界遺産」って知ってますか?
「え?どういう事?」
「世界遺産て観光名所でしょ?見えないって何?」
「天気良いときしか見えないの?」
そんな心の声が聞こえてきそうですが、実はあるんです「見えない世界遺産」。
それも日本に!
知ってましたか?
僕は全然知らなかったです。
「見えない」って・・・・、かなりのインパクトじゃないですか?
で、どうしても知りたくなりちょっと調べてみました。
だって面白そうでしょう?
「見えない~」は本当なのか。
それでは行きます。
三重津海軍所跡ってそもそも何なの?
三重津海軍所(みえつかいぐんしょ)は、1858年(安政五年)に当時の佐賀藩が設立した実用的な船の建造施設(ドック)です。
蒸気船の造船の他、船の修理や改修も出来た他、西洋の船に対抗する為、教育や訓練も出来る教育機関でもありました。
また、三重津海軍所跡のドックは、西洋船を含めた修理用施設としては残っているものでは国内でもっとも古いものとなります。
当時の日本の技術力の高さを示すものとして、この海軍所で作られた国産初の実用蒸気船「凌風丸」などがあります。
こうしたことから、「三重津海軍所跡」では、日本が西洋の船舶や運用技術を取り入れ、自国の近代化に向け発展を目指した事実を確認できます。
これは日本の海運史を辿る上でとても貴重な資料となっています。
他にもこの施設は「木」や「土」、和船を作る上で重要な「船釘」が使用されていました。
西洋の造船では石やレンガを基に作られるのとは違い、日本の伝統技術が結集された技術力の高い施設でした。
また、当時はドック内の排水を、有明海の潮の満ち引きを利用していました。
満潮時には潮が満ちて船がドック内に入って、潮が引けば自然に排水をするという、上手く自然の力を使って作られていました。
海軍所廃止後は、海運学校、商船学校、海員養成学校として多くの人材を海運業界へ輩出しました。
「三重津海軍所」は日本の海運業にとって、その歴史や発展の過程にとても大きな存在を残しています。
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2015年には「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に指定されました。
三重津海軍所跡はどうして「見えない」?
答えは「埋められているから」です。
だから全く見る事ができません。
この施設は造船目的のために川沿いに作られていました。
そして、三重津海軍所跡のドックは「木」や「土」で作られていると書きました。
そうなんです!
木や土で作られているので、地上の風に当たると風化、劣化して行ってしまうのです。
風化を防ぎ保護を目的として、現在三重津海軍所跡は地中に埋められていて実物を見ることが出来なくなっているのです。
でも「世界遺産」ですので「保存」を考えると、埋めて保存しないといけませんが、世界遺産を観光スポットにしたい!と思うと目に入るように出しておきたい。
悩ましい問題です。
今も保存の為に、調査をしたら埋め立てるといった事のようです。
ちなみに「見えない世界遺産」ですが、現在はVRスコープで再現してみる事が出来ます。
(無料で貸出していますよ)
現場はあくまで「跡」なので何もなく「公園」の様になっています。
平成13~15年頃に調査の為に発掘され、その「遺物」の存在が明らかになりました。
今は佐野祈念公園と佐野常民記念館として「目に見えない世界遺産」の観光地となっています。
見た目は普通の「公園」ですが・・・。
三重津海軍所の「遺物」はこの公園の地下に埋められ保存されています。
三重津海軍所跡はどこにあるの?
住所: 〒840-2202
佐賀市川副町大字早津江津446-1
電話: 0952-34-9455
会館時間: 9:00 ~ 17:00
休館日: 毎週月曜日(月曜が祝日、休日の場合は翌日火曜日)
年末年始: 12月29日 ~ 1月3日
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三重津海軍所跡は行って楽しいの?
「見えない世界遺産」がある普通「公園」ですが、楽しめるしかけはたくさんあります。
行くときっと楽しめるはず!
楽しめる理由.佐野常民記念館
1.ドームシアター
特に公園に常設の「佐野常民記念館」では素晴らし体験がたくさん出来ますよ!
そのうちの一つが記念館1Fにある直径6mのドーム型シアターです。
この中では佐賀藩が三重津海軍所を創設するまでの道のりを、約5分間の映像で楽しむことができます。
まさに造船施設のドライドックにいるかと錯覚するほどリアリティを感じる事が出来ます。
見上げるぐらいの大きな船を修復したり、有明海の満ち引きを利用してドックを使う映像は驚きの連続ですよ!
2.VR 「オキュラス リフト」
人気のVR(ヴァーチャルリアリティ)を体験出来るゴーグル、「オキュラス リフト」を使って、約160年前に賑わいがあった三重津海軍所の様子を体験出来ます。
3.外でもVR(ヴァーチャルリアリティ)が楽しめる!
雨の日以外なら跡地である「佐野祈念公園」をVRで当時の様子を楽しむ事が出来ます。
みえつSCOPEと呼ばれるVRゴーグルと地図やイヤホンを貸してくれます。
ガイダンスを聞きながら、そのポイントでみえつSCOPEを覗いてみると、なんと!160年前当時の様子がはっきりと見えるはずです!
ぜひ体験してみて下さいね。
どうですか!これ!
これが目で見ているそのままの大きさで再現されています。
VRの中とはいえ、圧巻ではないでしょうか!
[su_box title=”みえつSCOPE貸出について” box_color=”#0d10d1″ title_color=”#fcfdf5″]
・貸出場所 佐野常民記念館2階 みえつSCOPE受付 ・貸出時間 9時00分~16時30分
・みえつSCOPEの貸し出しには、ご本人を確認する書類が必要です。
・貸出申込みの際に運転免許証や保険証等をご提示ください。
・精密機器なので、小学生以下のお子さまだけでの使用はできません。 必ず保護者の方と一緒にお楽しみください。
・機器は水に弱いため、雨の日は館内でのご案内になります。
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4.「過去」と「現在」が見れる!?
スマホ(スマートフォン)で三重津海軍所の「過去」と「今」を見る事が出来るアプリがあります。
佐野常民記念館 2階と3階にアプリが見れるQRコードがあります。
それを使ってぜひ「今の」佐野祈念公園を見て楽しんでくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これで「見えない世界遺産」って何?って言えなくなりましたよね。
「世界遺産」なのに見れないなんて、本当に不思議な感じです。
でも、行けばいろんな仕掛けがありそうですし、一度話のタネに観に行くのもおすすめです!
今日も最後までありがとうございました。