こんにちは、まろです。
あの「だるまさん」や「からすのパンやさん」でおなじみの絵本作家「かこさとし」さんが5月2日に死去されたと報道されました。
僕も子供の頃にたくさん読んだ記憶があったのでとてもショックです。
作家のかこさとしさんの事はあまり詳しくありませんでしたが、とにかく何度も何度も繰り返し読んだ事を覚えています。
今日はかこさとしさんについて、もう少し詳しく年齢や娘、新作・代表作、記念館について調査してみました。
それではいきます。
1.「かこさとし」のプロフィール・年齢について紹介!
簡単にかこさとしさんについて紹介しますね。
[su_box title=”かこさとしのプロフィール” box_color=”#0d3cd1″ title_color=”#ffffff”]
- 名前:加古里子 (“かこさとし”名義でも活動)
- 本名:中島哲 (なかじま さとし)
- 生年月日:1926年3月31日
- 出身地:福井県武生市 (現在の越前市)
- 年齢(享年):92歳
- 高校:成蹊高等学校
- 大学:東京大学工学部応用化学科
- 職業:絵本作家、児童文学者、工学博士、技術士
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享年は92歳(没年2018年5月2日)ですね。
亡くなる直前まで執筆活動を続け、絵本も定期的な発行を続けていたそうです。
かこさとしさんは33歳の時に「だむのおじさんたち」で作家デビューしています。
その後1966年に「かわ」で産経児童出版文学賞、2008年には「伝承遊び孝」全4巻で菊地寛賞を受賞・日本児童文学学会特別賞を受賞しています。
他にも2009年には「遊びの四季」で第23回日本エッセイスト・クライブ賞受賞、2017年には巌谷小波文学芸賞を受賞しています。
経歴が受賞ばかりですごいですね。
2、「かこさとし」の娘さんは何しているの?
かこさとしさんには2人の娘さんがいて、メディアにも登場したことがあります。
長女になる鈴木万里(すずき まり)さんは、清泉女子大学を卒業後、母校となる清泉女学院中学と高等学校で11年間も教師をされています。
(かこさとし原画展のセレモニーにて鈴木万里氏)
2003年より「加古総合研究所」で働き、父親であるかこさとしさんを支えていました。
父、かこさとしさんの人物像ついては、
自己表現が上手くできない子供のことを、「そのうちにできるさ」っておおらかに見てあげる。
と話しています。
更に、
父は小さい頃から、自然の景色でも人間でも、周囲をよく観察する人でした。
よく観察しているからよく覚えているんですよ、昔のことを。
そうやって観察していると、見えてくるものってあるじゃないですか。
例えば、普段から自分の子どもの様子をよく見ている。
だから、ちらっとしか通らなくても、子どもの様子をパパッと見てすぐ気が付くわけです。
それで「これやってごらんなさい」とアドバイスを言ってくれたりしてね。
本は「読みなさい」とは言わないけれども、よく買ってきてくれて、「この本は面白いよ」と勧められたこともありました。
ともコメントしています。
かこさとしさんは、何だか懐の大きな人だったんだなあと感心してしまいます。
そんなかこさとしさんの影響でしょうか、鈴木万里さんは、こんなコメントも残しています。
普通の親は自分の子どもしか見ることがないから、よその子と比べちゃったり、自分の小さい頃のことを忘れちゃったりして、自分のお子さんが出来る出来ないと一喜一憂してしまうのではないでしょうか。
1人1人の子どもをしっかり見てあげれば、それぞれにすごいところがあるんだと思うんです。
その子がちょっとでも活躍できる場があったら、そこから自分の世界を広げていくことができると思う。
やっぱり、そういうものを自分で発見できるように、ある程度までは準備してあげるのが大人で、でも最後は自分で見つけられるように、あるいは見つけたと錯覚できるようにでもいいと思うんですけれども、ちっちゃい子の場合は周囲がちょっとしたきっかけを作ってあげるといいのかなって思うんです。
この本を読んでくださった方が、少しでも何かそういうようなところに気が付いてくださって、日常を少し違った角度から見てくださったら嬉しいですね。
普段から子供事を「見る」、当たり前の事だけど日常生活に流されて気にしなくなってしまう。
そんな親である皆にメッセージを発しています。
余談ですが、かこさとしさんが娘さんとの関係について、
娘たちと一緒に遊ぶことはほとんどありませんでしたが、僕は子供は子供どうしで遊ぶのが健全、と思っているんです。
以前、新聞記者が取材に来て、娘に「お父さんがこういうお仕事そしているから、たくさん遊んでもらえていいね」と気を遣って話しかけたところ、娘は我慢耐えかねるといった様子で、「遊んでもらった事なんて、一回もないもん!」と答えていました。
とコメントしています。
えーーーーー!
本当に!!!!
と、驚いてしまいますよね。
絵本作家なら、子供の心を知るために子供と沢山接しているだろうと、普通は思いますよね。
更に、記事を子供に見せていますか?と言う質問には、こんなコメントも。
最初の頃、娘にみせていたんですが、ズケズケと思っている事を言われるもんだから、がっくりしちゃうんです。
書き直したいけれど、締め切りもあるし・・・、落ち込んでしまうので、だめですね。
ぷぷぷ、と思わず笑ってしまうエピソードですよね。
子供は正直ですから。
「かこさとし」の新作や代表作は何?
かこさとしさんは存命中に600作を超える作品を出版しています。
この作品数だけでもすごいですよね。
新作について
新作について調べてみました。
2018年1月10日に4年ぶりに新刊が3冊同時に出版されました。
「だるまちゃんとかまどちゃん」
内容
「だるまちゃんが、新しい友だちのかまどんちゃんや、女の子たちと、草や花でままごと遊びをしていると、近くでぼや騒ぎがおこりました。ふたりは火元を消そうと大奮闘。」
「だるまちゃんとはやたちゃん」
内容
「おっかなもりに出かけただるまちゃんは、はやたちゃんと出会います。そして、はやたちゃんに誘われ、東西南北のばけものが集まるおばけ大会の審査をすることになりました。」
「だるまちゃんとキジムナちゃん」
内容
「だるまちゃんは、だるまどんと一緒に沖縄へ行きました。新しく友だちになったキジムナちゃんと楽しく遊んでいると、だるまどんがハブに襲われてしまいます。
」
の3冊です。
本当にすごい!
2018年1月に3冊同時に発刊という事は、少なくとも2017年に仕上げていたという事です。
2017年は御年91歳ですよ!
ちなみに2017年の12月には、
内容
「だるまちゃんシリーズの8作目です。今回、だるまちゃんと一緒に遊ぶ友だちはお寺の男の子。体が大きく力持ちなので、金剛力士の「におう(仁王)ちゃん」と呼ばれています。だるまちゃんとにおうちゃんはお寺の境内で力比べをすることになりました。お相撲、腕組み相撲、けんけん相撲、指相撲、尻相撲など、体を使ったさまざまな遊びを楽しみます。だるまちゃんとにおうちゃん、力比べはどちらが勝つでしょうか。」
を発表しています。
その翌年に3冊同時に新刊を出しています!
その創作意欲が凄すぎです!
だるまちゃんがライフワークのようなものだったのでしょうか。
もう「だるまちゃんシリーズ」も新作が出ないと思うと寂しくなってきますね。
代表作
先ほども書きましたが、かこさとしさんは600点にも及ぶ作品を創作しています。
その中でも代表的な作品をいくつか紹介しますね。
1.「だるまちゃんシリーズ」
やはり代表作中の代表作といったらこれ!
だるまちゃんシリーズだけで何作あるのでしょうか?
「だるまちゃんは友だちのてんぐちゃんの持っているものを何でも欲しがります。
てんぐのうちわや素敵な履物、なんとしまいには鼻まで。お父さんのだるまどんは思いつく限りの物を集めてきますが、だるまちゃんのお気に入りはいつも意外なところに……。
だるまちゃんとだるまどんはどんなアイデアを思いついたでしょう?
ユーモアあふれる物語と楽しいものづくしの絵本。
全8作、大人気「だるまちゃん」シリーズの第一作です。」
2.「からすのパンやさん」
かこさとしさんの作品の中で、一番多く印刷されています。
2013年には、40年ぶりに4冊同時発売しています。
「からすのまち、いずみがもりのからすのパンやさんのお話し。
からすのパンやさんのうちに、四羽の赤ちゃんがうまれました。
おとうさんとおかあさんはとってもうれしくて、四羽をやさしく、大事に育てました。
おとうさんとおかあさんはせっせと働きましたが、赤ちゃんが泣き出すと飛んでいって世話をするため、パンは黒こげ、半焼き。
お店はちらかったままになり、お客さんが減って貧乏になっていきました。
四羽はどんどん大きくなり、売れないこげたパンや半焼きパンがおやつになりました。
このおやつパンがからすの子供達の間で評判になりました。
そして子供達の意見を取り入れて、変わった形の楽しい、おいしいパンをどっさり、たくさんつくりました!
さあ、これらのパンの売り出しに、大フィーバーが起こります。」
3.「かわ」
こちらも代表作。
1966年に産経児童出版文学賞。
「高い山の雪どけ水や、山に降った雨から生まれた小さな流れは、谷川となって山を下ります。
小さな流れは、ダムに貯められて発電所で電気を起こしたり、激しい水の勢いで岩をくだいて小さな石ころにしたりします。
そして、やがて平野に出るとゆるやで大きな流れになります。
田んぼを潤し、水遊びや魚釣りの場となり、いつしか大きな川になって、最後に海へとそそぎます。
一つの川をめぐる自然と人間の営みを横長の画面いっぱいに細部まで描き込んだ絵本です。」
4.「はははのはなし」
「歯が痛くなると、大人だって泣いてしまいます。
そんなに痛いなら、いっそ歯なんかければいい?
いえいえ、歯がなければごちそうだって食べられません。
歯がごちそうをかみきり、すりつぶして、体の中に送ることで、栄養がとれるのです。
じゃあどうして虫歯になるのでしょう。
虫歯にならないためにはどうしたらいいのでしょう。
歯の役割、虫歯になるメカニズムや歯みがきの大切さを、子どもたちにわかりやすく伝えます。」
5.「地球」
「地球の中のようすを地表から中心部にわたって描いた、「海」の姉妹作です。
地球内部の巨大なエネルギーが地球を変えていく過程は実に見事で、その雄大さは目を見はるものがあります。」
6.「宇宙」
「宇宙はいったいどれほど広く、その果てはどうなっているか?
巨大な宇宙の広がりをテーマに望遠鏡やロケットの歴史、星の進化とその一生、宇宙有限論までを紹介した科学絵本。」
7.「あかですよ あおですよ」
「ここは海の中。
たこたこ学校の生徒たちは、たこ先生と一緒に絵の勉強です。
たこ先生が「はじめは、あかですよー」と言うと、みんなはりんご、いちご、トマトなど赤い絵を描きました。
喜んだ先生は子どもたちをほめ、子どもたちは紫、青、緑、黄色……と、次々といろいろな色の絵を描いていきます。
最後のお題は「黒」。おやおや、面白いもので黒い絵を描いている子がいますよ……。
思いもかけない形で学校はおしまい!」
8.「あさです よるですよ」
「「あさですよー」お母さんの声に、エンドウ豆の子どもたちが起きてきます。
顔を洗って朝ご飯を食べ、園に行っていっぱい遊びます。
家に帰ってお風呂に入り晩ご飯を食べ、ピアノを弾いて楽しい時間を過ごしたら、「さあ よるですよー ねるじかん」。
豆の一家の一日を描いた絵本です。
場面ごとに情景が細かに描かれ、一つ一つ見ているだけでお話がふくらみます。
かこさとしさんならではのユーモアのセンスあふれる、愉快な絵本。」
9.「わたしも いれて!」
「いっちゃんがひとりで絵を描いていると、にのちゃんがやってきて「ぼくもいれてよ!」
二人で遊んでいると、こんどはみっちゃんがきて「わたしもいれて!」
仲間が増えるたびに、人数にぴったりの遊びが繰り広げられ、最後は先生も一緒に思いっきり集団遊びを楽しみます。
子どもたちを集団遊びの楽しさにいざなう絵本です。
おもちゃや道具がなくても楽しめる戸外での遊びがたくさん紹介されています。
(かがくのとも385号)」
10.「とこちゃんはどこ」
まさに日本版「ウォーリーをさがせ」!
もちろん、かこさとしさんの方が先に出版しています。
(「とこちゃんはどこ」は1970年に初版発行、「ウォーリーを探せ」は1987年に出版)
「赤い帽子と青い半ズボンの元気な男の子、とこちゃん。
市場でお母さんがおしゃべりしているまに、とことこかけだして、どこかへいってしまいました。
人ごみの中をさがしていくと、ああ、いたいた!
動物園、浜辺にお祭り、デパート……人ごみにまぎれたとこちゃんを探そう!
絵さがしの絵本の元祖ともいえる、子どもの大好きな絵本です。」
11.「遊びの四季」
2009年に「遊びの四季」で第23回日本エッセイスト・クライブ賞受賞しています。
「絵本作家として、児童文学者として人々の尊敬を集める かこさとし先生。
そのかこ先生が幼い日々を過ごした福井県越前市での日々を、遊びを通して綴ったのが、このエッセイ集。
みずみずしい自然に囲まれ、はだしで駆け回っていた幼い日々が、優しい絵と文で甦ります。
この本を読んで、読者の皆さんもご自身の幼い日に思いを馳せてみてはいかがでしょう。」
12.「ゆきのひ」
「りっちゃんがすむ雪国の村に、空からふわりと白いものがふってきました。
初雪です。
お母さんは、野菜をむろ(室)にしまい、とよちゃんのおじいちゃんは、ゆきがこいをしました。
雪合戦にスキーにかまくらあそび……。
雪は楽しいひとときを運んできてもくれますが、吹雪で電線をきったり、線路をうめてしまったりもします。
それでも雪国の人々はへこたれません。
ページをめくるたび、あたたかな気持ちにつつまれる雪国のお話です。」
「かこさとし」の記念館はどこ?
かこさとしさんの記念館、ありました。
正しくは「絵本館」ですね。失礼しました。
[su_note note_color=”#66b9ff” text_color=”#000000″]
- 名称:『かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく)』
- 場所:福井県福井県越前市高瀬1-14-7
- TEL:0778-21-2019
- 休館日:毎週火曜日、他国民の祝日の翌日、年末年始
場所はこちらになります。
[su_gmap address=”かこさとし ふるさと絵本館”]
館内にはかこさとしさんの絵本原画や複製画にいろんな絵本作家の作品や紙芝居など合わせて2千冊を展示。
またかこさとしさんの作品にあるように、日本の伝承遊びコーナーや絵本の主人公に返信出来る遊び場も設営されています。
かこさとしさんを知らない人でも、家族を連れて遊びに行けそうですね。
4.まとも
小さい頃から親しんだ絵本「だるまちゃんシリーズ」や「からすのパンやさんシリーズ」。
その絵本作家であるかこさとしさんは、92歳で逝去されました。
2人の娘さんのうち、長女である鈴木万里さんは2003年より「加古総合研究所」で父親であるかこさとしさんと一緒に働いています。
最後の新作として「だるまちゃんシリーズ」を3冊同時に新刊として発表しています。
代表作としてはやはり「だるまちゃんシリーズ」や「からすのパンやさんシリーズ」でしょうか。
また、かこさとし記念館(正式には”かこさとし ふるさと絵本館「石石」”)もあり、現在もちゃんと生誕の地である福井県で運営されています。
その生涯で600作にも及ぶ絵本作品を発表しています。
あなたも読んだことあるのではないですか?
かこさとしさんのご冥福をお祈りいたします。
ただただお疲れさまでした。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。